連日の暑さもだいぶ収まり、朝晩などは涼しいほど。秋の気配を感じるようになってきました。BGMというのはまったくもって気分に左右されるもので、夏場は分かり易いJ-POPを好んで聴いていましたが、気温とともに、また趣のある音が聴きたくなってきました。
というわけで、まずはこんなんから。
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関連:試聴(CISCO RECORDS)
これこそ、2007年型フュ−ジョン・ソウル。
ウェスト・ロンドンから音楽の未来を模索し続ける、DegoとMark Macによるユニット 4hero。名作『Two Pages』の大ヒットにより、多くの人にとっては“ドラムンベース”アーティストのイメージが未だに強いかもしれない。しかし、デトロイト勢とも共振する彼らの音楽の中心にあるのは“ソウル・ミュージック”なのだと再認識しなければなるまい。続く『Creating Patterns』はドラムンベースに偏ることなく音楽性の幅を大きく広げたアルバムであった。さらにDegoは2000Black、DKD、シルエット・ブラウンといったユニットでブロークンビーツの行くべき道を追求し続け、Marc MacはVisioneers名義にて生楽器とサンプリングを絶妙にブレンドしたオーガニックでジャジーなヒップホップでその類い稀な手腕を発揮している。各々の活動が充実していたため『Creating Patterns』から6年ぶりとはいっても久しぶり感はあまりない。むしろ二人のソロでの活動の成果がよくわかる、期待を裏切らない納得のアルバムになっている。
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特に印象的な曲は冒頭を飾る「Morning Child」。壮大なストリングスはまさに4hero節。はじめて聴いたのにはじめて聴いた感じがしない、とは妻の談。女性ボーカルを多くフュ−チュアし「うた」に重きを置くサウンドは、ここ数年におけるブロークンビーツの目指す道の集大成であるかのような。すなわち21世紀型のフュ−チャー・ソウルは、この作品でひとつの完成型を迎えたといっていいのではないでしょうか。細部まで行き届いた完成度の高さはまさに“円熟”というに相応しい出来です。
逆に言えば、新鮮味には欠ける事もまた事実。この作品をひとつの頂として、ブロークンビーツのひとつの流れは終焉を迎え、また新たな地平を目指していくのではないかと。だって、そうでなければマンネリしちゃいそうな。時代の先端を行く人の宿命ですよね。“4heroの集大成”とも言うべき本作を聴いて、そんな余計な心配までしてしまうのでした。
関連:試聴(オフィシャル・サイト)
『Play With The Changes』発売記念インタビュー(HMV)
ブログ内リンク:
4 hero / Two Pages
4 Hero / Creating Patterns
2000BLACK Presents / THE GOOD GOOD
DKD / Future Rage
Visioneers / Dirty Old Hip Hop
marc mac のpodcast
これも好きかも→ OST / Legends of Underground
これも好きかも→ JAZZANOVA / The Remixes 2002-2005
こういう良心的な音楽を聴くとほっとしますね。スティーヴィー・ワンダー、ジェフ・ベック、クインシー・ジョーンズらも絶賛する期待の新人、ラウル・ミドンのデビュー・アルバム。スティーヴィーと同様に、目が見えないという事が音楽的感性を研ぎ澄ます事になったのでしょうか。
ストレートなラブ・ソウルながら甘くなりすぎないのは、彼自身によるギターがアクセントになっているからだと思う。小気味良くリズムを刻むアコースティック・ギターのカッティングはキザイア・ジョーンズを連想したりもした。
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関連:試聴(東芝EMI)
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これも好きかも→ saigenji / saigenji
だってこのジャケですもの。
コワモテ系の、伏せ字を連呼するようなヒップホップなお方だとばかり思ってました。参加客演の方々がコモンの『Like Water For Chocolate』と同じメンツだなんて知らなかったし思いもしなかったです。
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アレステッド・デヴェロップメントのフロントマン、スピーチのソロ・アルバム(96年)。
マーヴィン・ゲイの「What's Going On」をサンプリングした曲をはじめ、アレス時代のようなヒップホップ色はだいぶ薄く、“うたもの”アルバムと言っていい。これがまた、スピーチの人柄が滲み出たかのような、暖かみと歌心に溢れた曲ばかりで僕はこのアルバムが大好きなのだ。
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ブログ内リンク:Arrested Development / SINCE THE LAST TIME
これは殿堂入りクラスの名盤。堂々たるジャケットからして只ならぬ風格が漂ってますよね。マリーナ・ショウといえばこのアルバム。というくらいの名作だそうです。74年作(うひゃ僕の生まれる前だ)。
ツタヤのジャズコーナーで存在を知ったのですが、ジャズというよりはフリー・ソウルと言ってしまったほうが雰囲気が伝わるかもしれません(実際にフリー・ソウル・シリーズも出ていますね)。なんたってマリーナのボーカルが素晴らしい。バックを固める演奏もリズミカルであったり心地よかったりと非常にタイトでキビキビしており素晴らしい。
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もし、当ブログをご覧になっていて、カーティス・メイフィールドを聴いた事がないという方がいるならば。悪い事は言いません。ベスト盤でいいから聴いてください。心を揺らす本物のソウル・ミュージックがここにはあります。
スティービー・ワンダーやマ−ヴィン・ゲイ、ダニー・ハサウェイなど偉大なるソウルの巨匠たちの中でも、カーティスは別格の存在感を放っていると思うのです。天地を包み込むかのような優しい歌声で社会的なメッセージや自由・平和・愛を歌った作品群からは、彼の毅然とした品格、深い情愛に満ちた人間性が見えてくるようです。ロック好きからも支持が篤いのはそういった人間性の魅力によるものではないでしょうか。
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※上記のベスト盤は「So in Love」が入っていないのが非常に残念。
大地と太陽のヒップホップ。どっこいアレスは健在でした。
オリジナル・アルバムとしては通算5枚目ですか。正直いって、傑作だった1stと2nd以降の彼らはパっとしない印象でした。スピーチはソロに転向しバンドは解散、そして忘れた頃に再結成。しかし復活後のアルバムは単なる過去の焼き直しというか、ふわふわして方向性が見えなかった。92年のデビューでグラミー賞を受賞するなど一世を風靡した彼らも、時代の流れには付いていけなかったか…と諦めつつあったのですが、たまたま試聴した今作は耳を引くものがありました。
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関連:試聴(ポニーキャニオン)