Brokenbeats :


SUSUMU YOKOTA / Overhead

ヨコタ流ブロークンビーツ?
03年リリース、と当時のブロークン業界がどんな状況だったのか覚えておりませんが(4heroの『Creating Patterns』が01年だったかな)、割と盛り上がっていた頃なのではないでしょうか。そんな中この人までもがブロークン!となれば“ヨコタ・ミーツ・ウェストロンドン”とか何とかキャッチコピーでも付きそうですよね。ところが、そういう力の入り方は一切無い。こんなことも出来るんだぜー的な押し付けがましさも無い。飄々としてサラリとやってのける。どんだけ守備範囲が広いのでしょうかまったく。

Over Head
Susumu Yokota


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ここで鳴らされるブロークンビーツは、沖野兄弟周辺の雰囲気とも西ロンドンの雰囲気ともちょっと違うのです。いうなれば、どの一派にも属さない孤高のビーツ。時代の流れとか先進性とか流行とかそういう大きな渦があったとして、ここだけぽっかりと時間が止まったような。要はあれです、ヨコタの音色です。上品でしなやかな肌触りはさすがであります。
関連:試聴(juno records)


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投稿者 山やま : April 15, 2007 | コメント (8) | トラックバック (377) | ▲page top

4 hero / Play with the changes

これこそ、2007年型フュ−ジョン・ソウル。

ウェスト・ロンドンから音楽の未来を模索し続ける、DegoとMark Macによるユニット 4hero。名作『Two Pages』の大ヒットにより、多くの人にとっては“ドラムンベース”アーティストのイメージが未だに強いかもしれない。しかし、デトロイト勢とも共振する彼らの音楽の中心にあるのは“ソウル・ミュージック”なのだと再認識しなければなるまい。続く『Creating Patterns』はドラムンベースに偏ることなく音楽性の幅を大きく広げたアルバムであった。さらにDegoは2000Black、DKD、シルエット・ブラウンといったユニットでブロークンビーツの行くべき道を追求し続け、Marc MacはVisioneers名義にて生楽器とサンプリングを絶妙にブレンドしたオーガニックでジャジーなヒップホップでその類い稀な手腕を発揮している。各々の活動が充実していたため『Creating Patterns』から6年ぶりとはいっても久しぶり感はあまりない。むしろ二人のソロでの活動の成果がよくわかる、期待を裏切らない納得のアルバムになっている。

プレイ・ウィズ・ザ・チェンジズプレイ・ウィズ・ザ・チェンジズ
4ヒーロー


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特に印象的な曲は冒頭を飾る「Morning Child」。壮大なストリングスはまさに4hero節。はじめて聴いたのにはじめて聴いた感じがしない、とは妻の談。女性ボーカルを多くフュ−チュアし「うた」に重きを置くサウンドは、ここ数年におけるブロークンビーツの目指す道の集大成であるかのような。すなわち21世紀型のフュ−チャー・ソウルは、この作品でひとつの完成型を迎えたといっていいのではないでしょうか。細部まで行き届いた完成度の高さはまさに“円熟”というに相応しい出来です。

逆に言えば、新鮮味には欠ける事もまた事実。この作品をひとつの頂として、ブロークンビーツのひとつの流れは終焉を迎え、また新たな地平を目指していくのではないかと。だって、そうでなければマンネリしちゃいそうな。時代の先端を行く人の宿命ですよね。“4heroの集大成”とも言うべき本作を聴いて、そんな余計な心配までしてしまうのでした。

関連:試聴(オフィシャル・サイト)
   『Play With The Changes』発売記念インタビュー(HMV)
ブログ内リンク:
   4 hero / Two Pages
   4 Hero / Creating Patterns
   2000BLACK Presents / THE GOOD GOOD
   DKD / Future Rage
   Visioneers / Dirty Old Hip Hop
   marc mac のpodcast
   これも好きかも→ OST / Legends of Underground
   これも好きかも→ JAZZANOVA / The Remixes 2002-2005


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投稿者 山やま : January 21, 2007 | コメント (0) | トラックバック (2) | ▲page top

Frederic Galliano / Kuduro Sound System

今までのフレデリック・ガリアーノとは随分雰囲気が異なる。アルバム全編を通して、性急なビートが支配するラテン・ブロークンビーツ/ブロークン・アフロビート。

Kuduro Sound SystemKuduro Sound System
Frederic Galliano


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ぜんぶ同じ曲に聴こえるね。以前の知性派サウンドのほうが好き。
ブログ内リンク:Frederic Galliano / ESPACES BAROQUES
        Frederic Galliano / the African Divas

投稿者 山やま : December 05, 2006 | コメント (0) | トラックバック (0) | ▲page top

Sleep Walker / THE VOYAGE

生演奏によるクラブ・ジャズ。ダンスミュージックとジャズの融合。…彼らを紹介するのに、そんな表現はもはや陳腐であろう。クラブ・ジャズという括りが単にお洒落系という意味しか持たなくなってしまった今となっては、このバンドが持つ魅力をその一言で伝えるのは相応しくない。

かつてのクラブ・ジャズが持っていた熱気。才能が才能を呼び、時代を切り開くという気概が存在し、またそこに携わる人たちの高揚感が我々をも熱狂させた。しかしそれが一つのジャンルとして認知されると、たちまち形式化してしまう。“センスの良い”事は、その言葉だけが先行し、お洒落という名のもとに表面をなぞるだけのものとなってしまった。そうして量産される音楽は、洗練されていて非常に耳障りが良い。が、届かない。僕のアドレナリンを刺激するかつてのクラブ・ジャズとは別物なのだ。

そのような中、クラブ・ジャズから出発しつつも今もっともエキサイティングなジャズ・バンドであり現代において男気と熱気溢れるジャズを体現しているのが、スリープ・ウォーカーではないだろうか。メンバーは元モンド・グロッソの中村雅人(sax)、吉澤はじめ(piano)に加え、ジャズ畑から藤井伸昭(ds)、池田潔(b)の4人。

THE VOYAGETHE VOYAGE
SLEEP WALKER


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傑作1stアルバム「Sleep Walker」に続く、待望の2ndアルバムが3年ぶりにリリースされた。ベースのメンバーが代わり、ゲストとしてベンベ・セグエとユキミ・ナガノが各1曲でVo参加。そしてラスト曲「THE VOYAGE」ではスピリチュアル・ジャズ界の大御所、ファラオ・サンダースが中村とサックス競演。
という前情報を耳にし、ミーハーな感じになってしまわないかしら、との不安もあった。そのためか最初はいまいちピンと来なかったが、音量を上げて数回聴くうちに馴染んできて色々な音が聴こえるようになった。彼らいちばんの魅力であるスリリングな演奏は基本的に変わらず、より幅が拡がった。中村のサックスはよりフリーに、吉澤のピアノは非常にアグレッシブに。そして藤井伸昭によるドラムが変幻自在に腰を据える。ファラオ翁との饗宴「THE VOYAGE」は日本におけるスピリチュアル・ジャズの名曲として語り継がれるであろう。どの曲も、熱気に溢れている。熱い。暑苦しい。全然お洒落じゃないよこんなの。でもカッコイイ。男の子はこういうの聴かないと。汗かかないと。
関連:試聴(CISCO RECORDS)
   SLEEP WALKER公式サイト
ブログ内リンク:SLEEP WALKER / SLEEP WALKER

投稿者 山やま : July 26, 2006 | コメント (1) | トラックバック (39) | ▲page top

Jazztronik / THE REMIXES

とどまるところを知らない野崎良太の新作リリース。昨年の2作連続リリースに続いて、今度はそのリミックス盤を2枚同時発売。

その「軽」さゆえに一般層にまで人気を広げたと同時に、どこか物足りなく、深く入り込めない気がする。というのがジャズトロニックに対する僕の印象。嫌いではないのだけれども、なんというか、“惜しい”と。

次に、世間一般のリミックス盤というものに対する僕の印象。リミックス盤って、意外性やおもしろさはあっても統一感が無く、結局原作のほうが愛着があって好きということが多い。
だからジャズトロのリミックス盤。と聞いた時は、ふーん、また出すの?ぐらいにしか思っていなかった。が、参加陣を見てたまげた。そのスジの人にとってみればびっくりするくらい豪華なのである。こりゃ一聴の価値はあるぞと。思いました。

福富幸宏、Sleep Walker、DJ Spinna、まぁいつものメンツですね。半野善弘、Louie Vega、DJ Mitsu the Beats、ふむふむ。NEEDS、Domu、Recloose、AS ONE、2000black、あぼばばば。2bo4、Reel People、Soil&Pimp Sessions、Franck Roger、Rasmus Faber、Isoul、ごめんなさい知りません。

僕の好みで言うならば、原盤よりもはるかに満足。ジャズトロの軽さとリミキサーの濃さが、ウマい具合にブレンドされており、“丁度いい”重さになっています。上記、あぼばばばの方々はもちろん、ごめんなさい知りませんの方々のリミックスも非常によかった。いいよ。これはいいよ。
アナタが上記リミキサー陣の名前にピンと来たという、そのスジの人ならば一度聴いてみて。損はさせませんよ。

THE REMIXES PART:ITHE REMIXES PART:I
Jazztronik


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THE REMIXES PART:IITHE REMIXES PART:II
Jazztronik


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関連:試聴1 試聴2
投稿者 山やま : April 17, 2006 | コメント (0) | トラックバック (29) | ▲page top

CALM / Ancient Future

Calm好きを自認しておきながら、このアルバムを紹介していなかったワタシ。このうつけ者めが。たわけが。何年かぶりに聴いてみたら全く色褪せずに輝いており、いや、以前よりも輝きを増しており、感銘を受けたうつけ者のワタシはこうして筆を執っておる次第です。今にして思えば、かつてのCalm史上もっともチルで穏やかなこの作品をひとつの区切りとして、それ以降はよりフロア的な別名義での活動が活発になっていったわけですね。しかしこの、桃源郷の如きサウンドスケープ一大絵巻。癒し系なんていう括りで収めてしまうには余りに豊穣な音楽。。いやぁ、静かな夜のひとときに最高。

calm_ancientfu.jpgAncient Future
CALM


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関連:試聴(CISCO RECORDS)

投稿者 山やま : March 06, 2006 | コメント (5) | トラックバック (0) | ▲page top

Detroit Experiment

カール・クレイグ監修。
デトロイトに所縁のあるアーティスト総勢24名が世代を超えて集結。スタジオにて1発録りされた音源を、ジャズドラマーのKARRIEM RIGGINS とカール・クレイグが編集。という何とも贅沢な企画盤ですよ。これがまた素晴らしい出来で。いつになく↑のジャンル表示が大盛りですが、ホントに全部表示したいくらいの充実度なんだもの。めためた力強い。

Detroit ExperimentDetroit Experiment
Carl Craig


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あえて言うならジャズがキーワードになるんだろうけど。なによりソウルフル。最先端でエクスペリメンタルでありながら、自身の土地の音楽への愛情がありありと。テクノでもあり。なによりソウルフル。ヒプホプもあり。スティービー・ワンダーのカバーもあり。なにもあり。かにもあり。その、どれもが、力強い。単に音圧が強いだけではなく、確信に満ちた強さなんですな。デトロイトという街の底知れぬ音楽的土壌を知らしめるに充分な、意志の強さが音に表れている。2003年版エレクトリック・ソウルの決定的傑作に認定です。
てことで。聴く時は音量は大きめでね。
関連:試聴(recommendDJ.com)
   CARL CRAIG?アヴァンギャルドな開拓者(bounce.com)

投稿者 山やま : February 19, 2006 | コメント (0) | トラックバック (1) | ▲page top

OST / Legends of Underground

ウエスト・ロンドン(西ロン)界隈のアーティストによるリズムへの飽くなき探求が生んだブロークンビーツ。ブロークンビーツって、なんだか“行き着くところまで行き着いちゃって、逆に落ち着いちゃった”感があり、そんなに僕をエキサイトさせてくれるジャンルでは無いのですが。ハウスのような単純な気持ち良さでもなく、かといってじっくり心に沁みるかというとそんな事もなく、割と中途半端な印象があります。ただ、新しいものを作ろうとする彼らの貪欲な姿勢には共感できます。
で、そんな西ロン・シーンが今も現在進行形で進化を続けている事を証明するアルバムがこれ。

legendsofunderground.jpgLegends of Underground
O.S.T


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ジャケット怖い!と引いたアナタ。正しいリアクションです。
20名のダンサーが出演する舞台公演「レジェンズ・オブ・ジ・アンダーグラウンド」のために作られたオリジナル・サウンドトラック。サントラなのかコレ?ヤバい代物です。なにせ西ロンを代表するアーティスト(Bugz In The AtticのSeiji、Domu、Mark de Clive-Low、Bembe Segue)が集結して制作されたというブツですから、先鋭的で刺激的なものになっています。行き着いちゃったはずのリズムへの探求は、更に攻撃的に高速回転し“気持ち良さ”の範疇からも逸脱しちゃいます。そりゃもう気狂いのように。はっきり言って、全然心地よいものではありません。僕もコレ良いんだか悪いんだか解らない。しかし、異常に“気になる”のです。いつの時代に於いても、新しいものとはつまり気持ちの悪いものです。この前衛的な作品からは、それを生み出すエネルギーを感じる事ができます。
これが、今の、ウエスト・ロンドンの、フューチャー・ジャズ。
関連:試聴(CISCO RECORDS)
   Mark de Clive-Lowインタビュー(Yahoo!ミュージック)

投稿者 山やま : February 01, 2006 | コメント (0) | トラックバック (1) | ▲page top

V.A. / RE:KJM

KYOTO JAZZ MASSIVEのデビュー10周年を記念したスペシャル盤。日本人アーティストによるカヴァー集。いかにもな人選の中で、僕が特に心惹かれたのは以下の2曲。
稀代のボーカリストUAを迎え、スペイシーでトライバルなフューチャージャズを展開するELECTRIC SHEEP(吉澤はじめ・沖野修也)feat.UAによる8曲目。これはもう、原曲を完全に凌駕している。エキセントリック。そして、硬派でありながらオーガニックなテック・ハウスへと変身した9曲目を手がけたのは、BREATHなるユニット。その正体は、calmとsleep walkerの中村雅人を中心とするプロジェクト。深沢氏らしい有機的なトラックに、蜷局を巻くサックス。これは、昨今のデトロイト熱に対するcalmからの返答ではないでしょうか。まだ2曲しか世に出ていないらしいが、アルバムへ向けての制作も進行中との事なので、こちらも大いに期待したい。

RE:KJMRE:KJM
オムニバス


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他にも、メジャー・ハウス調のトラックにあのボーカルがハマっているCOSMIC VILLAGE feat.CHARA、ブロークンビーツなJAZZTRONIK、彼ららしい疾走感と躍動感いっぱいの演奏を聴かせるSLEEP WALKER、チルなAURORAなど、実に多才で多彩な一枚。

投稿者 山やま : January 30, 2006 | コメント (0) | トラックバック (0) | ▲page top

JAZZANOVA / The Remixes 2002-2005

出ましたジャザノヴァ。ジャザノヴァといえばクラブジャズ/クロスオーバー系のトップに位置し、常に時代をリードするグループというイメージがあります僕は。オリジナルアルバムは未だ1枚だけですが、リミックスワークによってその名を知らしめている彼らの近年のリミックス仕事を集めたアルバムがリリースされました。
最近の彼らの嗜好なのか、BPM遅めのソウルっぽい曲調がほとんど。なんだか随分落ち着いた感じになったなぁというのが第一印象です。彼らの曲を聴いた時に感じる「ワクワク感」が薄くなってしまったのが残念でした。
序盤、彼らにしては地味な出だしから曲の中頃で転調して盛り上がっていくパターンが多いですね。転調する瞬間が気持ち良いのは言うまでもないです。またどの曲も圧倒的に完成度が高い(偏執拗的と言ってもいいくらい)のはさすがだと思います。ただやっぱり地味目な印象が先に来ちゃうんだな。聴くほどに味が出てくるスルメ的アルバムかも。

B000B5IOV6The Remixes 2002-2005
Jazzanova


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彼らの曲はおしゃれさんの音楽と捉えている人もいるだろうし、実際おしゃれ音楽としても機能するんだろうけれども、僕は、音楽を次のレベルへと押し進めるイノヴェータ−的なニオイが彼らの魅力だと思っています。
なお本CDをパソコンに入れ特別サイトにアクセスすると、エクスシールド・トラックとして彼らのMIX(約70分)がダウンロードできます。さらに、ダウンロードした曲を焼くためのCD-Rまで封入されています。アーティスト側から“どうぞ焼いてください”なんて、風刺が効いてるね。

投稿者 山やま : December 21, 2005 | コメント (0) | トラックバック (0) | ▲page top
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