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連日の暑さもだいぶ収まり、朝晩などは涼しいほど。秋の気配を感じるようになってきました。BGMというのはまったくもって気分に左右されるもので、夏場は分かり易いJ-POPを好んで聴いていましたが、気温とともに、また趣のある音が聴きたくなってきました。
というわけで、まずはこんなんから。
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関連:試聴(CISCO RECORDS)
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ケンさん。
高倉健、緒形拳、渡辺謙、北斗の拳。ケンの付く男は、男らしい。
ストイックでハードボイルドな佇まいは男なら一度は憧れる道だ。
日本が世界に誇るテクノ・クリエイター、ケンイシイもまさに求道者。4年ぶりの最新作「SUNRISER」で彼が指し示したのは、気持ちの良いほどにストレートでピュアなテクノである。Fabrice Lig、Funk D’Void、Bryan Zentz、7th Gate とのコラボレーションをはじめ、デトロイトテクノへの愛情を素直に表現したかのような曲たちは、力強くて抜けがよい。幾多の音楽的変遷を経てきた男だからこそ、ここに戻って来た事に意味がある。テクノの行くべき道がここにあるのでは…そんな輝きと希望に満ちた音楽だ。この高揚感こそがテクノの魅力なのではなかろうか。
とにかく今回のアルバムの直球ぶりには、ケンさんの男意気を感じずにはいられなかった。
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関連:ケン・イシイ公式サイト(SUNRISER特設サイト有り)
試聴(CISCO RECORDS)
ケン・イシイ インタビュー(HMV)
ケン・イシイ インタビュー(bounce.com)
ブログ内リンク:KEN ISHII / Play, Pause and Play
野田努というオトコの、デトロイト・テクノに対する造詣と愛情の深さは比類なきほどに深遠である。圧倒的なボリュームはもちろん、細部まで取材と洞察の行き届いた本書を読みそう強く思った。
デトロイト・テクノのオリジネイターといえばデリック・メイ、という程度の知識しか持ち合わせていなかった僕にとって本書で語られるデトロイトの歴史は非常に興味深く、それはデトロイト・テクノ、いや「テクノ」に対する認識を変えてくれるドキュメンタリー(記録書)であった。例えばメイの他にホアン・アトキンス、ケヴィン・サンダーソンというオリジネイターがいるという名前だけは知っていたが、その3人の生い立ちや各々の係り合いまで知る由はなかったし、デトロイトという街が持つ空気、時代背景、シカゴ・ハウスとの関わり、そういったバックグラウンドを知ると、「テクノ」という音楽が、デトロイトという土地で鳴らされるべくして鳴らされた音であることがわかる。それは音楽にしか希望を見出せなかった者たちの怒りと反抗の表現である。と同時にインテリジェントでもあり、であるからこそ非常にロマンティックな音楽でもあるのだ。
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本書を読んでから、僕が唯一所持しているデトロイト・テクノ創世記当時の音源であるデリック・メイの『イノヴェイター』を聴いてみた。「ストリングス・オブ・ライフ」くらいしか耳に残っていなかった今までとは全く違って聴こえた。なぜ今まで気が付かなかったのか。そこに込められた迸るまでの熱量に。飽くなきチャレンジ・スピリッツ、音へのこだわりに。新しいものが誕生する瞬間の煌めきに。
音だけで伝わらなければ、というのも一理あるが、受け手のほうに準備が無ければ伝わらない事もある。生の現場でなければ本当の意味では伝わらないのかもしれない。ただ、生の現場を知り想像する=イメージして聴くだけでも、こんなにも輝きに満ちた音になるとは。
これからもっと掘り下げてデトロイトの音を聴きたくなった。
デトロイト・テクノを聴こうとする者ならばこれは必読の書である。
ブログ内リンク:Derrick May / Innovator
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関連:試聴(CISCO RECORDS) / 試聴(CISCO RECORDS)
なんなんでしょうかこの人は。鬼です。
デトロイト・テクノ第二世代の旗手として黎明期より現在まで、一時も休む事なく常にハイ・クオリティ、ハイ・エナジーな作品を、常にチャレンジ・スピリッツを失わずに作り続ける男。カール・クレイグ。その名はすでに神格化しているといっても過言ではないでしょう。
そんな鬼のベスト盤が出ちゃいました。多数の変名により自身の作品も数多く、リミックス・ワークでもその鬼ぶりを如何なく発揮し続ける鬼ですから、EPに縁の無いCDオンリー生活のわたしにとってその膨大な楽曲を収集するのは至難。したがってこのベスト盤はマストバイです。
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関連: 試聴(CISCO RECORDS)
『From The Vault』 発売記念インタビュー(HMV)
ブログ内リンク:Detroit Experiment
Carl Craig / More Songs About Food and Revolutionary Art
フィラデルフィアを拠点に活躍する才能豊かなDJ・アーティスト、KING BRITT。音楽好きの両親と刺激的な音楽環境のもとで、70'sソウル、80'sポップ・ミュージック、ロック、ニュー・ウェーブまで実に多様な音楽を吸収する。そして様々な名義を使い分け、ハウス、ソウル、ヒップホップ、ブレイクビーツ的なクロスオーバーな作品を発表している。
そんなKING BRITTが特に影響を受けたというのがデトロイト・テクノ。その彼が満を持してスタートさせた初のテクノ・プロジェクトが本ユニット「Nova Dream Sequence」なのである。ホアン・アトキンス、デリック・メイらの存在を知り衝撃を受け、その世界に没頭した彼は、インストのテクノ・アルバムを作りたいとずっと思っていたそうだ。デビュー・アルバムとなる本作はCompost Recordsからのリリース。かのデリック・メイも賞賛のコメントを寄せている。
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関連:試聴(CISCO RECORDS)
デトロイトのハウス・シーンを代表するひとり、漆黒のハウス番長、ムーディーマン(ケニー・ディクソンJr.)のベスト盤が登場。どんな選曲になるのかしら、と思ったら30曲をノンストップにてMIXしちゃいましたよこの人。1曲が2〜3分程度に編集されているので、良し悪しは別にして聴きやすいです。断片集といった趣きなのでムーディーマンが持つ闇の漆黒グルーヴにどっぷり浸りたい人にはおすすめできませんが、黒いグルーヴを気軽に楽しみたい時や、初めてムーディーマンを聴くっていう人にはおすすめかもしれません。変態度もだいぶ薄めですから。
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関連:試聴(juno records)
デトロイト、街とその音楽(bounce.com)
ブログ内リンク:Moodymann / BLACK MAHOGANI
Moodymann / Black Mahogani II