OST / Legends of Underground

ウエスト・ロンドン(西ロン)界隈のアーティストによるリズムへの飽くなき探求が生んだブロークンビーツ。ブロークンビーツって、なんだか“行き着くところまで行き着いちゃって、逆に落ち着いちゃった”感があり、そんなに僕をエキサイトさせてくれるジャンルでは無いのですが。ハウスのような単純な気持ち良さでもなく、かといってじっくり心に沁みるかというとそんな事もなく、割と中途半端な印象があります。ただ、新しいものを作ろうとする彼らの貪欲な姿勢には共感できます。
で、そんな西ロン・シーンが今も現在進行形で進化を続けている事を証明するアルバムがこれ。

legendsofunderground.jpgLegends of Underground
O.S.T


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ジャケット怖い!と引いたアナタ。正しいリアクションです。
20名のダンサーが出演する舞台公演「レジェンズ・オブ・ジ・アンダーグラウンド」のために作られたオリジナル・サウンドトラック。サントラなのかコレ?ヤバい代物です。なにせ西ロンを代表するアーティスト(Bugz In The AtticのSeiji、Domu、Mark de Clive-Low、Bembe Segue)が集結して制作されたというブツですから、先鋭的で刺激的なものになっています。行き着いちゃったはずのリズムへの探求は、更に攻撃的に高速回転し“気持ち良さ”の範疇からも逸脱しちゃいます。そりゃもう気狂いのように。はっきり言って、全然心地よいものではありません。僕もコレ良いんだか悪いんだか解らない。しかし、異常に“気になる”のです。いつの時代に於いても、新しいものとはつまり気持ちの悪いものです。この前衛的な作品からは、それを生み出すエネルギーを感じる事ができます。
これが、今の、ウエスト・ロンドンの、フューチャー・ジャズ。
関連:試聴(CISCO RECORDS)
   Mark de Clive-Lowインタビュー(Yahoo!ミュージック)


投稿者 山やま : February 01, 2006 | コメント (0) |トラックバック (0)
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