Boof / A Soft Kiss By A Rose

自称変態の皆様、変態好きの皆様、そしてそうでない皆様も、お待たせいたしました。こいつぁすげーです。BPMが早いわけではなくむしろゆったりめなのに、この獰猛な黒さはなに?ムーディーマンにも通じる漆黒の極悪リズムは正に本場モノ。その官能的な黒リズムの上に余裕たっぷりで乗るのは、変態エレクトロ音、変態サンプリング音、変態加工音、切れの良いパーカッション、そして甘美なエレピ。あ、余裕たっぷりと書きましたが、これには意味があるのです。変態に憧れて一生懸命変態のフリをしている数多のものとは一線を画しているのです。つまり真性の変態なのです。いくら綺麗なハウスを作ろうとしても、生まれ持った性は隠せないのです(別に隠そうともしてないけどね)。どーしたって溢れ出る黒さが本場モノたる所以です。あらゆる音楽を飲み込んだ現代のソウルミュージックがここにはあるのです。圧倒的にセクシーで、美しい。

ア・ソフト・キス・バイ・ア・ローズ
ブーフ


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MU(嫁さん)のプロデュースでも知られる米ボルチモア出身の奇才モーリス・フルトンによるBOOF名義での2作目。本人名義の作品はとてもキテレツなハウスらしい(僕は未聴)が、そのド変態の彼が作った美しいハウス作品が本作らしいです。いや僕なんかこれでもじゅうぶん変態を堪能できますけどネ。いやいや奥深し変態道。
関連:試聴(CISCO RECORDS)
   BOOF=モーリス・フルトン バイオグラフィ(CISCO RECORDS)


投稿者 山やま : November 17, 2005 | コメント (2) | トラックバック (1)
コメント

ムーディーマンにも通じる漆黒。。。そうですね、確かに似たものを感じます。
あまり話題になってないけど、相当濃いですよね

Posted by: マチュ : November 18, 2005 01:15 AM

マチュさんも書いておられましたね>ムーディーマン

もう濃くて濃くて…ハァハァ
今年のベスト10に入る名盤だと思います。

Posted by: 山やま : November 18, 2005 09:45 AM
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時刻: November 18, 2005 01:12 AM

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