susumu yokota / Triple Time Dance

我らがヨコタ大先生、久々のダンス・アルバム。炸裂してます。

前作からわずか半年のインターバルでリリースされたススムヨコタの新譜は、石野卓球が主宰する「Platik」から派生したレーベル「Koplatiko」の第一弾作品としてリリース。世界初の全編3拍子によるダンス・アルバム。3拍子って言われてもよくわからんが、誰もが音楽の時間に指揮棒でリズムを刻んだであろう、ずんちゃっちゃー、ずんちゃっちゃーていうアレだ。前作『Wonder Waltz』も3拍子をテーマにした作品だったが、あくまでリスニング向けであり、ゲストボーカルを招くなどメロディが主体でもあった。同じく3拍子をテーマとしなからも今作は、ヨコタとしては久しぶりにフロア向けの作品となった。本当に久しぶりに完全フロア仕様。ウワものを出来るだけ排し、リズムが持つグルーヴを重視した、とヨコタ氏。その言葉通り、ミニマルなビートが炸裂する野心作だ。

Triple Time DanceTriple Time Dance
SUSUMU YOKOTA


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卓球のレーベルから出たんだよと妻に教えたら妙に納得していた。つまりそれくらいテクノなサウンドになっているわけで、贅肉をそぎ落としリズムのみに主眼を置いたミニマルなサウンドは、ここ数年のエレガントでアンビエントなヨコタさんをイメージしている人はちょっと面食らうかもしれない。ここまでエッジの効いたテクノ・アルバムになるとは思っていなかったが、それは嬉しい誤算。だってヨコタの曲でダンスできるんだもの。確かにここ数作で見せてくれたエレガンスは影を潜めたかもしれない。だがそこはヨコタ氏、あるいは3拍子というリズムが持つマジックであろうか、どことなく上品な香りも漂うのはこの人ならでは。
毎度毎度書いてるが、本当に毎度書いてるが、まったく底知れぬクリエイティビティである。ちなみにジャケットの写真とアート・ディレクションも自身の手によるもの。改造したビッグ・スクーターがバイク雑誌に掲載されるなど音楽以外でも感性を発揮。その才人ぶりにはまったくもって恐れ入る。
ところで幾多の音楽性の変遷を繰り返してきた氏であるが、3拍子での音楽制作にハマったらしく、今後もこの流れでいくらしい。どこまでもついていきます。
関連:試聴(CISCO RECORDS)
   インタビュー(CISCO RECORDS)
ブログ内リンク:Susumu Yokota / Wonder Waltz
        Susumu Yokota & Rothko / Distant Sounds of Summer
        SUSUMU YOKOTA / SYMBOL
        SUSUMU YOKOTA / Sound of Sky
        Susumu Yokota / Sakura
        SUSUMU YOKOTA / zero
        SUSUMU YOKOTA / 1999
        SUSUMU YOKOTA / 1998
        Prism / Metronome Melody
        Ringo / Plantation

余談。三位一体、三種の神器、三角形、食事(朝昼夕)、金銀銅(3位入賞)、ベスト3、ホップステップジャンプ、三国志、三銃士、三度目の正直、三つ子の魂百まで、仏の顔も三度まで、などなど、3という数字は何かにつけよく出てきますが、この宇宙をかたち創る秩序の中で基本となる数字なのかもしれないですね。だから我々は無意識のうちに3という数字に反応してしまうのかも。


投稿者 山やま : September 29, 2006 | コメント (2) | トラックバック (2)
コメント

近年のエレガンス路線の横田も良いけれど、やっぱり踊れるトラックを創ってくれると素直に嬉しいですね。
アイデアが尽きる事無く、一体どこまで彼は行くのでしょうか。
もっと注目を浴びて欲しいアーティストです

Posted by: マチュ : October 3, 2006 10:16 PM

そーですよね、
これだけのクオリティを保ちながら常に革新的だなんて
フツーに考えたらあり得ないですものね。
日本はおろか世界を見渡してもそんな人そう居ないですよね。
しかも勿体つけずにサラリと出すところがカッコイイ!
「イキ」だなー。

Posted by: 山やま : October 6, 2006 06:54 PM
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