ショート・トリップ / 森絵都

「風に舞いあがるビニールシート」で直木賞を受賞した森絵都さん。
本作は00年に出版された、旅をテーマにした超短編40集。もともとは毎日中学生新聞に連載されたものだそうです。文体も読みやすく、１編がたったの３ページ+挿し絵1ページなのでとても気軽に読めます。出来具合にだいぶバラつきがありますが、どれもシュールな空気を持っていて思わず吹き出したり、くだらねぇーとつぶやいたり、ん、それで終わりかよとツッコミを入れたりしながら。

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最初の短編がとても秀逸だと思う。笑った。現代人のセンスだね。
長崎訓子さんの挿絵イラストも作品の空気感と合っていて良い。
わずか数ページで物語を作るのは大変でしょうね。星新一の作品を思い出したりもした。ショートショートっていうんですか。

関連：作家の読書道−第16回 森 絵都（WEB本の雑誌）

投稿者 山やま : August 18, 2006 | コメント (0) | トラックバック (0)