進化しすぎた脳 / 池谷裕二

[ ]

ヒジョーにオモシロイ。

薬学博士の池谷裕二といえば、ほぼ日で連載された糸井重里との対談をまとめた『海馬』のベストセラーも記憶に新しい。本書は、高校生を相手に行われた脳科学の講義をまとめたもの。まず高校生が対象とあって、語り口が簡素でとても解り易い。脳の研究というものは現在も進行中であり、解明されている事なんてのはほんの一部分にすぎないのですね。そんな未知の分野に挑む脳科学者による最新の知見をふんだんに取り入れた内容は、驚くべき事実ばかり。
僕は本書で語られるような、既成概念が覆されるようなお話が大好きなんだな。

進化しすぎた脳  中高生と語る「大脳生理学」の最前線進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線
池谷 裕二


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

そして単なる脳の仕組み的な解説のみならず、大脳生理学の見地から“コンピュータと人間の違いは”、“意識とは何か“、”心とはどこから生まれるのか。またなぜ存在するのか”などという哲学的な疑問にまで踏み込んだ講義になっている。非常に興味深く、知的好奇心を刺激される内容だ。
関連:池谷裕二のホームページ


投稿者 山やま : January 22, 2007 | コメント (0) | トラックバック (0)
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?






トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://under.moo.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/888

このリストは、次のエントリーを参照しています: '進化しすぎた脳 / 池谷裕二' , SINGSTYRO*musicblog.

関連商品