Manic Street Preachers / Generation Terrorists

[ Rock ]

今や国民的バンドになってしまったマニックス。このバンドがかくも地道に活動を続け安定した人気を誇るようになったというのは何とも皮肉。というのは彼らのこの鮮烈なるデビュー盤(92年)。「デビュー・アルバムでNo.1を獲得して解散する」という威勢のイイ声明のもとにリリースされたのだ。ピストルズのように1枚で解散したバンドはいるが、デビュー前に自ら宣言する奴らはいなかった。
これが実現したならば最高にカッコよかったであろう。結果としてはこのアルバムがNo.1を取ることは無く、惨めにもセカンドアルバムを作ることになる。技術的にも音楽的にも飛躍したセカンドアルバム発表後、記者会見中に自らの腕にナイフで文字を刻むなど奇行が目立ったリッチーが突然失踪。その後も行方不明のまま、残された3人はバンドを存続する事を選ぶ。ケミカル・ブラザーズとの親交など、その後の活躍は衆知のところであるが、初期のどうしようもない儚さが魅力でもあっただけに、ファンとしては複雑なところである。

ジェネレーション・テロリストジェネレーション・テロリスト
マニック・ストリート・プリーチャーズ


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というわけで懐かしいこの1枚を聴いてみた。勢いだけが空回りしたかのような若さと反骨精神の溢れる楽曲群。演奏は下手だが、このアルバムが持つ青臭さの魅力は失われていなかった。


投稿者 山やま : August 28, 2006 | コメント (0) | トラックバック (0)
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