Jayhawks / Tomorrow the Green Grass

珠玉のメロディと珠玉のハーモニーが瑞々しい演奏によって紡ぎ出される。
95年、ジェイホークスはこの奇跡のような1枚を生んだ。ブリットポップやらデジロックやらでロック周辺が賑やかだった頃である。メディアもシーンを盛り上げた。僕もオアシスやレディオヘッドやジョンスペに夢中だった。その喧騒の中でぽっかりと時が止まったかのような清涼感を持ったバンドが彼らだった。当時は夢中になる程でもなかったが10年経った今、その魅力は以前にも増して見える。
インディーズ時代の彼らはオルタナカントリーと称されていたそうであるが、今作で聴くことのできるのは一切のギミックを取り去りギターとボーカルをメインにしたシンプルなバンドサウンド。単純にフォークと言っていいぐらいの。それでは何がこのアルバムを傑作たらしめているのかといえば、マークとゲイリーの2人のボーカルによるコーラスワークである。なんと汚れのなきハーモニーであろうか。

Tomorrow the Green GrassTomorrow the Green Grass
Jayhawks


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この後マークはバンドを脱退してしまい、このメンバーでのジェイホークスを聴く事はできなくなってしまった。今作が彼らの最高傑作だという意見をよく聞くが、僕もそうだろうと思う。他の作品は聴いた事がないけれどもそう思う。ただ単に楽曲が良いという以上の、“いまこの瞬間でしかあり得ない輝き”がこのアルバムにはある。


投稿者 山やま : August 22, 2006 | コメント (0) | トラックバック (0)
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