Supercar / Futurama

何年ぶりかで聴いた。胸がキュンとなった。
このアルバムだけが持っているキラメキ。あの時代のスーパーカーだけが持っていた光り輝く奇跡が瞬間冷凍のように保存されていた。色褪せることなく。

残念ながら解散してしまったスーパーカー。まるで風のように、あっというまに時代を駆け抜けていった。
3枚目のアルバムである本作は、ギターロックから出発した彼らがエレクトロニクスとダンスを取り込み、大きな方向転換を示した快作であった。その後の彼らを見れば、過渡期とも言える。完成度という点では次作「Highvision」には及ばないし、僕は「Highvision」こそがスーパーカーの最高傑作だと今でも思っている。それでも僕はこのアルバムだけが持っている魅力に魅了される。過渡期であるからこそ持ち得るナニカがある。それはまた、この４人でなければ。バンドという形態でなければ。この時期でなければ。

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若人だけが持ち得る瑞々しさ。常に新しいものを求めて前に進もうとするエネルギー。ワクワクする。キラキラと光りながら躍動する。ある意味それは若人だけに許された特権かもしれない。若人の季節を過ぎてしまった自分には、それは眩しいほど。キセキのように輝いている。

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投稿者 山やま : April 12, 2006 | コメント (0) | トラックバック (0)