恋の門 / 羽生生純

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松尾スズキ初監督作品として映画化され話題の『恋の門』。「石で漫画を描く自称漫画芸術家」とはなんともソソる題材だったので見よう見ようと思っていたのですが結局見れずに公開終了してしまいました。悔しながらビデオを待つとして、ふとツタヤで原作本を見つけたので立ち読み。2巻の途中まで読んだところです。
なにコレ。お、おもしれ〜〜。
まず絵がクドい。20年前の劇画のようで、ダメな人はダメかも。しかしこのなんとも言えない暑苦しい絵柄がこの作品の臨場感/スピード/パワーを増している。映画では松田龍平が演じる主人公「蒼木門」、これまた何十年前のフォークシンガーの歌に出てきそうな大学生風佇まい。(松田龍平ではカッコ良すぎるんでないかと心配)無口なんだけど、これまた暑苦しい。己の信じる道を進む実直な頑固者だ。コスプレが趣味で同人誌を出版するOL「証恋乃」との、なんとも奇天烈でおかしな恋物語。
おもしろいのは奇天烈なだけだからではない。帯に「純文学コミック」「オタクの純愛」と書いてあるように、ストーリーは割と直球で正面切ってぶつかってくる。芯がしっかりしているからおもしろい。こんだけ個性的な漫画を読んだのは久しぶりで嬉しい。
僕が監督ならBGMは間違いなく岡村ちゃんだな。

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投稿者 山やま : November 22, 2004 | コメント (2) |トラックバック (0)|
コメント

トラックバックありがとうございました。
本当に上手に表現していてそれそれ!と思ってしまいました。
私も早くビデオが観たいです。早くビデオ化されるといいですね〜。

Posted by: なきみそ : November 24, 2004 10:22 PM

うん、劇場で見たかったですね。
ウカウカしちゃったもんな。
漫画も一読の価値アリですよっ!

Posted by: 山やま : November 24, 2004 11:48 PM
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