サンボマスター / 僕と君の全てをロックンロールと呼べ

[ Rock ]

チェックするの忘れてました。サンボマスター3枚目のアルバム。
前作「サンボマスターは君に語りかける」ではじめて彼らの存在を知り、日本のロック・シーンを担うバンドとして大いに期待しておりました。しっかりとした演奏の上で確信犯的に叫ばれる初期衝動型ロックンロールはその切ないメロディとハーモニーの美しさも相まってわたしの心を大きく揺さぶったのであります。そして単純に“カッコイイ”と言えるものでありました。

で、本作。音楽的には前作から殆ど変わっていないと言っていいでしょう。ところがです。前作を聴いた時のように胸の高まりを感じることが無いのです。これが全てです。音楽的には紛れもなくサンボでありますが何故か空回りしている印象を受けてしまう。ああサンボだなぁと思う反面、気持ちが高揚しない。これが非常にもどかしい。

僕と君の全てをロックンロールと呼べ僕と君の全てをロックンロールと呼べ
サンボマスター


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全18曲というボリュームにしても意図がわからない。曲の多さゆえに逆に停滞感さえ漂っているように思う。サウンドプロダクションも良くない。わざと? 音が潰れて聴こえる。
最大の違和感は、“初期衝動”や“叫び”といった“大衆が望むサンボ像”を彼らが演じているように感じる点かもしれない。勿論それが彼らの魅力であるのだが。変わらずシャウトを続ける山口隆のその熱量が彼ら最大の魅力であるはずなのだが。どうも今回は説得力がなくカタチだけに感じてしまう。
だからそんな中、シンプルに力を抜いて歌われる「全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ」が耳にひっかかったのだと思う。
ブログ内リンク:サンボマスター / サンボマスターは君に語りかける
        サンボマスター / 新しき日本語ロックの道と光


投稿者 山やま : August 30, 2006 | コメント (0) | トラックバック (0)
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