ロックも捨てたもんじゃない。
僕がいわゆるロックといわれているジャンルの音をあまり聴かなくなって久しいが、それは何故だろうか。以前はさっぱり理解できなかったジャズを聴くようになったり。それは年とともに自然な流れなのだと思っていた。確かにそれもある。シンプルなようで実は豊穣な音楽の良さがわかるようになってきた。しかるにロックに胸を焦がす事がほとんど無くなっていたのだ。
「新しき日本語ロックの金字塔!」
これはCD帯に書かれていたコピーであるが、このような文章は要らぬ先入観や、やれロックだロックじゃないとかの議論のもとになるのでやめて欲しい。実際僕も、どうにも胡散臭い印象を持っていて、ツタヤのレンタルコーナーで目にしなければ耳にする事もなかっただろう。まぁ、たいして期待もしていなかった。
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あ、こんなコピーはやめて欲しいと言いながら、僕もいつのまにかロックだの何だの言ってるな(笑)やっぱり好きなんですよ。
ブログ内リンク:サンボマスター / 僕と君の全てをロックンロールと呼べ
サンボマスター / 新しき日本語ロックの道と光
追記:
初期衝動のカタマリってのはちょっと違ったかもしれない。粒の揃った楽曲は実によく練られているし、演奏もしっかりしており上手い。だいたいこの人たちそんなに若く無いじゃないか。つまり計算づくでこういう音をやってるという意見はなるほど納得できる。いわゆる青臭さがないのだ。
だとしたら、この熱さは何なんだ。う〜む、これはかなり頭の良い人たちなんじゃないかと思う。(ここで言う頭が良いというのは、商業的戦略という意味ではなくて、音楽に対する姿勢という意味で。)岡本太郎先生〜オリジナルラブ(田島貴男)あたりに通じるものがありますね(もちろん上に挙げた熱い人たちもね)。
すごく興味深いレビューでした。トラックバックありがとうございます。
最後のロックだのなんだの言ってるな、という下りは思わず笑ってしまいました。まさにそうですよね〜。ロックって、なんかくさい言葉になってしまいますが、自分の心の中にあるんですよね。「幸せ」という言葉の定義のようにその人によって形も色も異なるもの。サンボマスターは自分の中でもロックです。自分のブログの中であのように書いたのは、山やまさんのレビューで気づいたのですが、これを型にはめようとする周りの評価に対してなのかなーと今更ながら自己分析してみたりしています。
私のブログ見てCD借りる気になってもらったならありがとうございました。私も山やまさんのように音楽の幅も成長、成熟していきたいなーと思っています。
Posted by: mas : February 27, 2005 10:19 PMトラバどもです。
やっぱロックであってロックであるからロックなんですよ。久しぶりにガツンと自分の中にきました。
TBありがとうございます。
あついっすよね、サンボマスター。
それが響いて、ぐっときて。
オレ、ほんとに涙が出ました。
実は私も当初「文系メガネロック」だと思って避けていたのですが実際聞いてみたら声はいいしメロディも(良い意味で)キャッチーで耳ざわりもいいので吃驚しました。きっちり完成しているスタイル具合にびっくり。見た目に騙されてしまってました…すまん…ヤマグチさん…おかげさまで毎日ヘビーローテです。しかし自分はなんでか、熱くならないように、揺さぶられないようにとあえて内容?には距離をおくようにして聞いています。大人になってしまったのかなあです。あんまり関係ないよな記事のTBでごめんなさいですー。
Posted by: ska : March 23, 2005 10:30 PMああ、距離はありますね。
若いときと同じにはいかないです。
それもまたよしかな、と。