ドラマ化もされたほど人気のマンガだそうです。実はよく知らなくて、タイトルと表紙だけでなんとなく軽いマンガだろうなと敬遠してました。ところがどっこいこれはおもしろいですね。大学病院を舞台に、理想と現実に悩む研修医。『白い巨塔』にも通じる世界です。こーゆーの大好き。よく見たらこの人『海猿』の作者だったんですね。熱いわけだ。
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追記:
現在の最新刊である10巻まで読みました。お口あんぐりですよ。
ものすごいマンガですねこれは。決してお気軽には読めません。
僕は鳥肌立てながら一気に読んでしまいました。何度か涙が出ました。
最初のほうは割と単純な善悪の構図なんですよ。それこそ『白い巨塔』みたいなね。でも巻が進むにつれ、そういった簡単な問題では済まされないことが続出してくるわけです。もう何が正しくて何が間違っているのかも解らなくなります。カオスです。カオスワールドに突入です。マンガではその答えは示されませんし示す必要もないと思いますし示す事など出来ないと思います。
僕らは善悪のマニュアルが提示されれば安心して行動できる。けれども実はそんなものは存在しない。存在しないけれども、しないからこそ、自分で考えて「自分なりの答え」というものを胸に抱く必要があると思います。そしてそれは他人から安直に示されるものではないと思うから。そういった事を考えるきっかけにさせてくれる啓蒙の書ではないでしょうか。
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