くるり / NIKKI

[ Pops / Rock ]

くるりの人気の由縁は何処にあるのか、僕はいまいちそのポイントが掴めない。音楽的にも多面性を持ったバンドであるし、ファン層も普段J-POPしか聴かないような人からコアな人まで幅広い(ように思う)。聴く人によって彼らに求めるものは異なって当然ではあるが、それにしても…なんだろうな、掴みどころが無いような気がするんだよな。でも気になる、みたいな。なぜくるりを聴いてしまうのか、僕自身の理由もまた自分でも掴みどころが無いのである。

で、6枚目のアルバム。ロックンロールな前作と比べると、より多面性を出したアルバムになっている。一度試聴しただけだが、また掴みどころの曖昧な作品だなぁという第一印象であった。

B000BLI98INIKKI(通常盤)
くるり


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マサチューセッツでレコーディングされた楽曲群とロンドンでレコーディングされた楽曲群。詳しい情報が無いのでわからないが、前半と後半でがらりと雰囲気が変わるので、おそらくどちらかがどちらかということだろう。前半はびっくりするくらい、ストレート。先行シングルもそうだし、Coccoとのバンドでも演っていたような本当にてらいのないポップス。きっと女の子ファンなんかは、こういうくるりが好きなんだろうなと思う。ああそうか彼らもこういう突き抜けたポップ・バンドになったんだな、ああそうか、なんて思ったところへ「赤い電車」である。ピコピコ系(?)のダンサブルな曲。打ち込みに接近した『TEAM ROCK』や『world of mine』よりもずっと安っぽくユルい。僕はこういうのが好きだ。そしてこの曲以降の収録曲は、怒濤のロックンロールである。敢えてやりすぎでダサいぐらいにロックたろうとしている。…ふぅ、こいつらはやはり変態を捨てきれないらしい。それが共感を呼ぶところであり、この多面性が魅力でもあるのかな。


投稿者 山やま : November 25, 2005 | コメント (2) |トラックバック (0)|
コメント

確かに多面性の魅力は強いですねー。

Posted by: ゆるり : November 26, 2005 08:47 AM

同じかどうかわかりませんが
primal screamも多面性ゆえに好きですもんねー

Posted by: 山やま : November 26, 2005 10:50 AM
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