深夜特急 / 沢木耕太郎

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文庫版全6巻、今年に入ってから一気に読み干しました。紹介するまでもない大ヒット作ですよね、大沢たかお主演でドラマ化もされたみたいです(こちらは未見)。沢木さん26歳にして全ての仕事を投げ出し、デリーからロンドンまでを乗合いバスで横断する!を目標に、ユーラシア大陸からヨーロッパの果てまでを気ままに移動するなが〜〜い旅の記録。香港、上海、マカオ、タイ、インドネシア、シンガポール、インド、ネパール、パキスタン、イラン、トルコ、ギリシア、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、そしてロンドン。そもそも最初の出発点であるデリーに着く前に予定を変更して香港に寄ってしまった事で、この旅は俄然おもしろくなったようです。それからは次の目的地は常に思いつきの行動、行けばなんとかなるさで現地の人と交わりながら旅を楽しむ姿は確かに魅力的ですね。当時バックパッカーのバイブルと言われたのも頷ける気がします。

深夜特急〈1〉香港・マカオ
沢木 耕太郎


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僕が一気に読めたのは、文章がものすごく淡々としているからだと思います。ひとつの出来事に対しての書き方がすごくあっさりとしているし、前後の繋がりはあまりない。だから次に何が出てくるか分からないというこの感覚は、まさに沢木さんが旅をしている時のその感覚に近いのかもしれないです。それでついつい読んじゃうんですね。ただやはりちょっと時代を感じるというか、文章からの僕の個人的な印象なんですが、どうもカッコつけてるというか鼻に付く感じがするんですよね、ごめんなさい。
劇的紀行 深夜特急


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投稿者 山やま : February 08, 2005 | コメント (0) |トラックバック (0)|
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