ピアノの奇跡。
1975年にケルンで行われたコンサートの録音です。1曲が10〜20分くらいあるのですが、信じられない事に全てが即興によるものだそうです。amazing!!!incredible!!! 音楽が個人の感情に訴えかけ(思い出等が感化されて)ホロリと来る事はよくあると思いますが、それとは別の次元で、なんだかわからないけれども圧倒的な美の前に立つとなぜか涙が出そうになるということありませんか?
即興とは思えないほど美しい旋律でCMにも使われたほどポップな面も持ちながら、決して「癒し」という言葉では括れない凄みがあります。即興ならではの、ピンと張り詰めた緊張感。演奏前に何も準備しない事が即ち準備だとは本人の言葉。言葉にすれば簡単ですが、実際にそんなことをしてしまうのもすごいしそれでこれだけのクオリティのものを演ってしまうのは、もう驚愕。天才というのは文字通り天からの才能であるということですね。すなわち自分の力だけでつくり出すものではなく、天啓を受け自分の体を通して紡ぎ出されるものであるということ。それは彼自身がライナーノーツに記しています。個のエゴを超えたところでなければこの美しい旋律は生まれ得ないのだと思う。ああ素晴らしい。これがアートです。こんなライブ見れたら失禁しちゃうよきっと。
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ちょうど昨日これ聴いていました。
確かに、「癒し」では決してないですよね。
あのイントロが流れ出すと、自然に手が止まって、
問答無用にキースの世界に引きずり込まれます。私の場合は。
TBありがとうございました。
俺、はっきり言うとこれどんだけ凄いのか
まだわかっていないのかもしれません。
だからこそ、何回も聴いてしまったりして。
あと、車では聴かないようにしてます。
なんか、ボーとしそうで。
あと、レビューのブログは前から見させてもらっています。これからもよろしくお願いします。
Posted by: nob : January 27, 2005 08:26 PM僕も詳しいことはよくわからないんですけどね。
何回聴いてもとりあえず今のところは
まったく飽きる気配がありません。
末永い愛聴盤になってくれることと思います。
ご愛顧ありがとうございます。またどうぞ。
Posted by: 山やま : January 27, 2005 09:36 PM今日、ケルンコンサートの記事を書いたので、
さっそく共感できる方を検索してヒットしました。TBさせていただきました。ご迷惑でなければいいのですが・・
よろしくお願いします。
迷惑だなんてとんでもない。TBありがとうございます。
このアルバムは本当に良いですよね。
30年経っても多くの人がブログで紹介してるってすごい事です。