心理学の世界には「Black little box」という言葉があって、人間は誰でも心の中に小さな黒い箱を持っていると言われているんだそう。小さい頃に傷ついたこととか、苦しかったこと、そういう人には言えない想いを、誰もがこの箱にしまいこんでいると。 そして本当に心を解放するためには、このBlack little boxの中にしまい込んだ想いと向き合う時が必ずやってくる。
きっと誰の心にもこの箱はあって、でもこの箱を開くのはみんな怖いんだろうね。痛いからね。でも、ということはみんな同じように独りで苦しんでいるんじゃないか、ということに気がつく。自分を解放できるのは自分でしかないということ。
この本の作者は、以前「ワーズワースの庭」というTV番組(大好きだったー)の挿し絵を描いていた方で、現在はNY在住。ある日夢のなかで「チベットのために何かをしなさい」という声を聞いて、その後、風化しそうになっていたチベットの民話を集めて絵本を作り、インドでくらすチベットの子供達にそれを贈ったそうです。 その後もチベットの解放のために、いろいろと尽力されているようです。
本人は特に宗教を持っているわけではないそうですが、宇宙の偉大さ、そこにある大きな存在について非常に真摯に向き合っているように見えます。自分の内と向き合うのは自分でしかない、という姿勢に、私も共感します。
とても大切なこと、忘れたくないことでも、日常に埋もれて忘れてしまうことってあると思うんだけど、この本は彼女にとって、そういう「常に心に留めておきたいこと」をまとめたものなのだそう。
心にしみる、でも姿勢を正したくなるような言葉がたくさんちりばめられた本です。
10年来の親友が、私の誕生日に贈ってくれた本です。
投稿者 リョコ : July 7, 2004 04:44 PM | トラックバック